あかちゃんはよく眠る
こうして見てくると、第1の説もあながち根拠はないものとはいえなくなってくる。
しかし、明らかな睡眠物質が発見され、さらにその睡眠物質が進化の過程でできたという証明がなされなければ、単なる一説に過ぎない。
では次に、ふたつめの、人間は眠っているのが本来の状態だとする説について述べていこう。
この考え方の基本には、人間の生まれてから年を取るまでの眠りの習慣がある。
つまり、人間の赤ちゃんはほとんど一日中眠っていて、目が覚めるのはおなかがすいたときとおむつが濡れたときである。
このように、一日に何回も眠ることを、多相性睡眠と呼ぶ。
成長するにつれ、脳が発達して光の刺激を感じやすくなり、明るいうちだけ起きている単相性睡眠に移行していく。
ちなみに、全盲の人は光の刺激を受けないため、羽毛 ふとんでの睡眠時間が不規則になりがちである。